テクニック不要!誰にでもできる記憶術:連想結合法とは?

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「最近、なんか頭の回転や記憶力が悪くなったな、、」
「前は仕事のことや勉強も今よりたくさん覚えていたのに、、」

リモートワークが主流となりつつある現代。

最初は快適に過ごしていた人も、だんだんと仕事と私生活の区切りがなくなり、ずっと同じ場所にいることで、頭の回転や記憶力が悪くなったなと感じていませんか?

記憶力の低下を感じると老化や疲れが原因なのかなと不安になってしまいますよね。

なんとかして記憶力をアップさせたいけど、毎日何時間もトレーニングをする時間はないという方も安心してください。

実は記憶力は、難しいテクニックなしで鍛えることができます。

しかもスキマ時間で。

記憶力の向上だけではありません。

頭の回転もよくなり、脳の老化防止も期待できるんです。

そこで今回は記憶のプロも実践する記憶術、連想結合法をご紹介していきます。

連想結合法はテクニックなしで、誰にでもすぐにできる記憶術なので、このページを読んで、連想結合法を身につけてみましょう!

目次

1. すぐに実践できる連想結合法とは
2. なぜ連想結合法は簡単にできるのか
3. 連想結合法の具体的な方法
4. 連想結合法の効果は記憶力が上がるだけではない?
5. 記憶のプロが実践するおすすめテクニック「場所法」
6. プライミング効果を活用する
7. まとめ

1.すぐに実践できる連想結合法とは

まず連想結合法とは
「覚えたいことを、連想で関連づけて覚えていく手法」のことです。

例えば、白鳥、フォーク、墓、カタツムリ、拳銃、クリアファイル、糸楊枝、赤毛のアン という8つの単語を覚えるとします。

これらの単語を白鳥から順に結合をしていきます。

・白鳥が大きなフォークを口にくわえた
・フォークが墓に突き刺さった
・墓が倒れて、カタツムリが姿を現した
・カタツムリの殻が拳銃になっていて、いきなり発砲した
・拳銃がクリアファイルを突き破った
・破れたクリアファイルから糸楊枝が出てきた
・糸楊枝を持った赤毛のアンが中華料理屋から出てきた

このように全く関連性のない単語を、頭でイメージできるように繋げていくことで、脳に記憶させていく方法が連想結合法です。

この方法は世界一の暗記王と言われ、記憶力ギネス記録保持者でもあるエラン・カッツ氏も活用しています。

そう聞くとかなり難しいテクニックやスキルが必要なんじゃないかと感じますが、

実は連想結合法はいくつもある記憶術の中で、特に簡単に実践することができます。

その証拠に地形を覚えたい時にベルギーやフィンランドの形はなかなか覚えづらいですが、ブーツを連想し、関連づけることができるイタリアはすぐに覚えることができますよね。

誰もが経験のあるイタリア半島の形は連想結合法を使って、記憶していたんです。

2.なぜ連想結合法は簡単にできるのか

連想結合法の仕組みは簡単にいうなら「興味」です。

世界一の暗記王エラン・カッツ氏はこのような解説をしています。

「人はどういう時に物事に集中し、注意を払うのでしょうか?それはあるものが自分の興味のあるものと結びついた、つまり連想でつながった時です。」

まさに「イタリア半島の形は?」と聞かれたら、パッとブーツみたいな形が思い浮かぶ先程の例です。

これはイタリア半島の形が、ブーツという身近なものと結びついてるから、すぐに記憶として出てくるということになります。

「興味」で結びつけて記憶するという連想結合法の仕組みをもう少し詳しく説明したいと思います。

人間の記憶は脳の中にある「海馬」という部分がその役割をになっています。

海馬とは簡単に言うと「入ってきた情報の必要、不要を整理する仕分け屋」です。

その海馬には「感情や興味が入った情報」や「命に関わる情報」に対して、より長期的な記憶として残りやすいという特徴があります。

だから連想結合法は誰にでもできる簡単な方法ですが、記憶に残すことができるんです。

海馬の働きをはじめとした記憶や長期記憶の仕組みは別の記事で詳しく説明していますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

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3.連想結合法の具体的な方法

連想結合法の具体的な方法は大きく3ステップです。

最初に出した8つの単語を使って、やってみましょう。

[白鳥、フォーク、墓、カタツムリ、銃、クリアファイル、糸楊枝、赤毛のアン]

ステップ①:「最初の2つを結び付ける」

スタートに最初の「白鳥」と「フォーク」を結び付けて覚えます。

手順としてはまず頭に「白鳥」「フォーク」のそれぞれを映像として思い浮かべてください。この時にどんな種類とか色だとかは拘らず、パッと思いついたもので大丈夫です。

イメージができたら、「白鳥」と「フォーク」をくっつけてみてください。多少強引なくらいがむしろ記憶に残りやすく、覚えやすいです。

例:大量の「白鳥」が大きな「フォーク」をくわえて、喧嘩している

より記憶のレベルをあげたい時はイメージをより具体的にしてみてください。

先の例なら、白鳥は真っ赤な色をしていて、フォークは白鳥の体くらい大きい。喧嘩でフォークがぶつかり合って、キンキンと音が鳴り、耳が痛い。みたいな形で詳細にイメージする程、「変だな」「嫌だな」と感情や興味がより強くなります。

ステップ②:「しりとりのようにイメージを連鎖させる」

次にステップ①と同じ手順で、しりとりのように覚えたい単語8つ全てをつなげていきます。

白鳥とフォークをつなげたら、次にフォークと墓をつなげる、その次は墓とカタツムリをつなげる、これを繰り返していきます。

実際にやってみるとこんな感じになります。

・白鳥が大きなフォークを口に加えている
・そのフォークが飛んで、墓に刺さった
・その墓の上にカタツムリがいる
・そのカタツムリの殻が銃の形をしている
・その銃が突然発砲して、クリアファイルを突き破った
・そのクリアファイルから大量の糸楊枝が出てきた
・その糸楊枝は赤毛のアンの髪に絡まってしまった

ステップ③:「連想ゲーム式に思い出す」

全ての単語をつなげることができたら、もう記憶の90%は完了です。

あとは連想ゲームのように、「白鳥といえばフォーク、フォークといえば墓、墓といえばカタツムリ、、、」と思い出してみてください。

ステップ②でのイメージがしっかりできていれば、簡単に思いだせるはずです。

参考までに、思い出す時の流れは、このようになります。

1.まず「白鳥」を思い浮かべる
2.「白鳥」といえば、、、、「フォーク」をくわえている
3.それで「フォーク」が、、、「墓」にささる
4.その「墓」の上に、、、「カタツムリ」がいる
5.「カタツムリ」の殻が、、、「銃」の形
6.「銃」が突然発砲して、、、「クリアファイル」を突き破る
7.「クリアファイル」の中から、、、「糸楊枝」が出てきて
8.「糸楊枝」が、、、「赤毛のアン」の髪に絡まる

どうでしょうか。

全く関係のない8つの単語が目をつぶっても、思いだせるようになっていませんか?

最初はうまくできなくても、このステップ①〜③を2、3回繰り返すうちにスムーズにできるようになるので、ぜひ実践してみてください。

4.連想結合法の効果は記憶力が上がるだけではない?

ここまで連想結合法によって、「記憶力が上がる」という事についてご紹介してきました。

実は連想結合法には記憶力のほかにも、「思考力」や「判断力」をあげる効果も期待できるんです。

よく聞く言葉でいえば、「頭の回転」がよくなるということです。

「記憶力」「思考力」「判断力」の全てに共通しているのは脳の働きですが、

脳は体と同じように使わなければ、衰えますし、逆に使えば鍛えることができます。

その脳を鍛えるという行為、いわゆる「脳トレ」の一つが連想結合法なんです。

学術的にも、脳を動かしている神経細胞の数は3歳から100歳までほとんど変わることがなく、鍛えることで、何歳でも脳機能を向上できることがわかっています。

体を鍛えるトレーニングをする人はたくさんいますが、脳を鍛えるトレーニングをする人は日本にまだ多くないので、ぜひおすすめしたいと思います。

詳しい内容にご興味がある方はわかりやすく紹介した記事がありますので、読んでみてください。

また、連想結合法は次に紹介している方法と組み合わせることで、さらにカンタンに記憶することができるようになる記憶術です。

記憶分野のギネス記録を持つ記憶のプロも使う方法ですので、是非読んでみてください!

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関連記事記憶力低下の原因は年齢じゃない!脳海馬と記憶力の関係性

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5.記憶のプロが実践するおすすめテクニック「場所法」

これからご紹介する方法は、

1時間で数字1000桁を記憶するメモリーアスリートと呼ばれる記憶のプロたちが使うテクニックです。

ずばりメモリーアスリートの9割以上が使うテクニックとは「場所法」といいます。

名前の通り、場所を使った記憶方法で、「忘れる方が難しい」記憶術と言われています。

また科学的にも「場所」は人間にとって記憶しやすいということが、2014年のノーベル賞を受賞した研究によって、証明されています。

試しに、昔通っていた小学校までの通学をを思い出してみてください。

途中にあったお店や建物、交差点や踏切など、かなり昔のことなのに、鮮明に思い出せるのではないでしょうか。

同級生たちの名前はあまり思い出せないのに、通学路や教室の場所などは今でも覚えていて、カンタンに思い出すことができますよね。

覚えやすいだけではなく、思い出しやすいのが「場所」なんです。

この特徴を活かして、覚えやすく、思い出しやすくするテクニックが場所法です。

場所と記憶したいことをセットにして覚えることで、覚えることが難しい英単語や人の名前などをカンタンに覚えてしまいます。

この方法を学んだ小学生は、実際に本を一冊丸暗記できるようになりました。

連想結合法と場所法をセットにする具体的は方法については、初めて「場所法」を知った人でも身につけられるように、別の記事を用意しています。ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

関連記事古代ギリシャから天才たちに受け継がれている究極の記憶術『場所法』とは?

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6.プライミング効果を活用する

記憶力をあげるにはプライミング効果も有効です。

プライミング効果とはアメリカの心理学者デイビット・メイヤーらによって導き出された 「あらかじめ受けた刺激(情報)によって、無意識的に行動が影響される」という効果のことです。

もう少しわかりやすく言うと、10回クイズにプライミング効果は現れています。

例えば、
相手に「シャンデリア」と10回言わせた後に、
「毒りんごを食べて死んでしまったお姫様は?」と聞くと、
大抵は「シンデレラ」と言ってしまいます。(正解は白雪姫)

また子供の頃、「ピザって10回言って」と友達に言って、腕のある部分を指しながら、「ここは?」って聞いた経験がある人も多いのではないでしょうか。

このプライミング効果を活用して、記憶力をあげる方法として、2つご紹介します。

1つめは「自分の集中できる時間帯、場所を記録しておく」ことです。

記録はメモでも、スマホでも構いません。

例えば、
・近所の喫茶店で9:00〜11:00に集中できた
・自宅の仕事部屋で7:00〜8:00が集中しやすかった

と記録しておくと、プラインミング効果によって、自己暗示がかかって、同じ状況になると無意識に集中できるようになり、記憶力が上がりやすくなります。

2つめは「記憶力が上がるという言葉を、よく目にする場所に貼る」ことです。

特にリラックスできて、人間の潜在意識が高まるトイレの壁や画像制作ソフトを使って、画像を作り、スマホのホーム画面やロック画面に設定するのがおすすめです。

人材育成の専門家によると、

プライミング効果を自分の口癖を変える事に活用すると、自然と思考としても習慣化するので、どんどん無意識に刷り込まれるのだそう。

つまりなりたい自分や目標を言葉にして、よく目にしていくと、自然と目標に近づいていく。よく使われるのはポジティブになるためには常にポジティブなことを言い続けると、本当にポジティブになるとも言いますよね。

この仕組みを使って、「自分は記憶力が上がる」ということを口癖にしていくと、その思考が染み付いて、記憶力が上がった自分に近づいていくということです。

どちらも心理学要素が強いですが、有名なメンタリストや人材育成の専門家も勧める方法です。

プライミング効果の仕組みは非常にシンプルながら、人間心理に大きく影響を与えるので、機会があれば、試してみてください。

7.まとめ

今回は連想結合法について、ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

「覚える」ということは全ての人にとって、永遠のテーマです。

しかし連想結合法のように、誰でもカンタンにできる記憶術があります。

連想結合法は記憶力だけでなく、実践することで、思考力、判断力までも上げることが期待できます。

記憶力に悩んだ時は、覚えたいことを連想で、関連付けて覚えてみてください。

多くのメモリーアスリートが使う「場所法」も、練習を重ねると本を丸々一冊覚える事もできるので、ぜひ使ってみてください。

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この記事を監修してくれた記憶コーチ

中原 好プロ
記憶の学校 認定講師
中原 好プロ
(なかはら このみ)

【国際記憶協会 IAM】 世界ランク 日本人女性1位
【世界メモリースポーツ協会 WMSC】 世界ランク 日本人女性1位

記憶術を学びはじめ、わずか1年で記憶術世界大会の
日本人女子1位という輝かしい成績を収める。

その記憶術のスキルを、英語や心理学などの学習や
資格試験習得などに活かし、人生の幅を広げる能力を
次々と身につけ、自身の夢を叶えている。

フジテレビ『ギリギリ』をはじめ、多くのメディアでも活躍