ビジネスマンの生産性を2倍にするフロー状態とは

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こんな経験をしたことはありませんか?

・趣味に夢中になっていたら、いつの間にか数時間が経っていた。
・いつもは2時間かかる仕事が30分で終わった。
・他のものが目に入らないほど集中していた。

それは、「フロー」という状態です。
スポーツでは「ゾーン」と呼ばれることもあります。

極限まで集中力を高まっているので、時間が気にならず、
気づいた時には、かなりの時間が経っていることもあります。

また、「フロー」や「ゾーン」と言われると、
限られた人にしか入れないように思われがちですが、

フロー状態に入るために必要な条件は、すでに研究されているので、
条件をクリアすれば誰でもカンタンに集中力が高まります。

8時間の業務中に、たった1時間フローになるだけで、
仕事の生産性が2倍になるというデータも存在しています。

また、あなたに部下がいるのなら、この条件をクリアしてあげることによって、
部下の生産性も高めることも期待できます。

目次

1フロー状態とは
2フロー状態の効果
2.1パフォーマンス能力の向上
2.2目の前の課題に楽しさを感じる
2.3自己成長
3フロー状態に入るための条件
3.1目標を書き出す
3.2適切なフィードバックをもらう
3.3能力とのバランスを考える
4周囲のパフォーマンス能力を底上げする
5フロー状態に効果的なトレーニングって?
5.1能力とのバランスを考える
5.2思考力や推論力が上がる
5.3スマホでトレーニングができる
6まとめ

1フロー状態とは

フロー状態の研究をしているのが、M・チクセントミハイという有名な心理学者です。

「フロー」という単語は、「流れ」という意味の英語「flow」に由来しています。

集中力が高まると、まるで何かの流れに乗っているような
感覚になることから、そう名付けられています。

スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮する時に入る「ゾーン」と同じで、
フローに入ることができれば、仕事や勉強の効率が圧倒的に良くなります。

なぜなら、他のことは全く気にならずに、
目の前のことに全神経を集中させることができるからです。

逆に、集中力がない時は、他のものに気を取られていることが多いです。

例えば、スマホに通知が来ると、その内容が気になってしまったり、
テレビの音など、日常生活は集中力を低下させるものであふれています。

ですが、フロー状態になれば全く気にならなくなります。

気にならなくなるのは、スマホなどの誘惑だけではありません。
時間の感覚も失われていきます。

・映画が面白すぎていつの間にか2時間経っていた
・少しだけゲームをするつもりが深夜になっていた

といった、いつの間にか時間が経っていたという経験が
あなたにも、あるのではないでしょうか。

フロー状態に入っていると、目の前のことに夢中になってしまうので、
時間という感覚を忘れてしまってしまうのです。

次に、この極限の集中力の状態になることで起こる効果について紹介します。

2フロー状態の効果

フロー状態の効果は、大きく分けると3つあります。

・パフォーマンス能力の向上
・目の前の課題に楽しさを感じる
・自己成長

2.1パフォーマンス能力の向上

フローになると、集中力が極限まで高められます。

目の前にある作業をすることのみに全神経を注ぐので、
パフォーマンス能力が上がっていきます。

フローを経験した、一流のテニスプレイヤーによると、
ボールがいつもより大きく見えて、スピードもゆっくりに感じたと語っています。

もちろん、スポーツ選手だけがフローになれるわけではありません。

アーティストも作品に取り組んでいる時に、時間を忘れるほど熱中してしまい、
食べることも寝ることも忘れてしまったりすることがあります。

また、記憶力を競うメモリースポーツの選手たちも、
限りなくフローに近い状態になっていると考えられています。

フローに入ることができれば、仕事や勉強のパフォーマンスも上げることができます。

2.2 目の前の課題に楽しさを感じる

目前の課題に集中している状態では、その作業を心の底から楽しむことができます。

フローに入るための条件で詳しく説明しますが、
集中力を高めるには、「自分の能力」と「取り組む課題」のレベルが、
適切なバランスでなければいけません。

小学校で足し算を勉強したばかりの子供に、大学で勉強するような難しい数学を教えても、
スキルが足りないので、楽しむことはできません。

ちょうど良い難易度の課題に対して「自分の能力」を最大限に使うので、
楽しさを感じることができます。

これは、ゲームやスポーツをしている時の感覚に似ています。

2.3自己成長

能力を最大限に引き出すことができると、
自分でも知らなかった能力があることに気がついたりします。

また、自分の能力が少しだけ足りないので、課題を解決するためには、
新しい力を身につける必要があります。

それを解決するために、調べながら試行錯誤を繰り返すことによって、
いつの間にか能力も向上していくのです。

結果的に、前の自分にはなかったスキルを身につけることができるため、
自己成長をさせることができます。

3フロー状態に入るための条件

パフォーマンス能力が向上することからも、

心理学者チクセントミハイの研究によると、フローに入るための条件がわかっています。

これは、スポーツ選手やアーティストなどを対象にして、
フローに入ってる人たちに共通するものを見つけたものです。

専門的な内容なので仕方ないのですが、かなり難しい内容ですし、

ですので、今回は具体的な方法をわかりやすくご紹介します。

フロー状態に入るために必要なことを3つにまとめました。

この条件をクリアすれば、限りなくフロー状態に近づくことができます。

3.1目標を書き出す

どうすればクリアなのか明確にします。

「TO DOリスト」を作成することが一番簡単な方法です。

今日やることや、これからやることの目標を明確にすることで、
目の前の行動に集中しやすくなります。

ただし、目標を設定する時、1点だけ注意してください。

それは、「クリア条件」を明確にすることです。

例えば、チェスプレイヤーには相手に「チェックメイト」をするという目標があります。

目標が明確になっていないと、自分の行動に集中することができません。

仕事なら、「資料をまとめる」ではあまり良くありません。
「2時間以内に資料をまとめる」などのように、具体的な目標を立てるようにしましょう。

3.2適切なフィードバックをもらう

フィードバックは、結果がすぐにわかるということです。
もちろん、上司などから意見をもらうという意味でのフィードバックも含まれています。

大切なのは、目標に向けて行動したことの結果がわかるということです。

なぜ結果が分かるのが大事なのかというと、
その結果を踏まえて工夫をすることができるからです。

例えば、問題を1000個解いてから丸付けをしたとします。
これでは、間違ったところに気がつくのは、かなり後になってしまいますよね。

答え合わせをしないと、正解なのか分かりませんし、 自分に力がついているのかどうかもわかりません。

また、1問ごとに答え合わせをして、間違っている考え方を修正すれば、
同じようなミスを防ぐこともできます。

ですので、こまめに結果を確認して、その都度修正することが
フロー状態を保つためには必要になってきます。

3.3能力とのバランスを考える

「自分の能力」と「取り組む課題」をちょうど良いバランスにすることが フロー状態には不可欠です。

能力よりも難しい課題に取り組むと、自分の能力が低いと感じてしまうので、 「不安」「絶望」という感情になってしまいます。

例えば、英語を話すのが苦手なのに、アメリカに海外出張をするように言われたら、
コミュニケーションを取ることができるか不安になりますよね。

逆に、能力よりもカンタンな課題をすると、「退屈」に感じてしまいます。

もしあなたが、ひらがなを書く練習を3時間させられたら、
まちがいなく退屈に感じますよね。

つまり、「不安」と「退屈」の中間が、ちょうど良いバランスということが分かります。

課題が難しすぎて「不安」だったり、簡単すぎて「退屈」な時は、
あなたの能力とは合っていない可能性があります。

フィードバックをもらったりしながら、適切な課題に取り組めるようにしてください。

4周囲のパフォーマンス能力を底上げする

もし、あなたに指導をする部下がいるなら、
彼らのパフォーマンス能力を上げるためにもフローは役に立ちます。

普通の人がフロー状態になれる時間は、活動時間の5%といわれています。

つまり、一日8時間働いているとしても、本当に集中しているのは、
たったの24分しかないということです。

逆に、活動時間12%の、57.6分間をフロー状態にすることができれば、
生産性を2倍にすることができるとも言われています。

ですので、あなた自身がパフォーマンスを上げることはもちろんですが、
部下・同僚を巻き込むことができれば、会社全体の生産性もかなり上がることができます。

気をつけるべきは、先ほど紹介した「フローに入るための3条件」です。

・仕事を任せる時には、具体的にどうして欲しいのかを明確に説明する。

いつまでに終わらせて欲しいのか、何をしたらその仕事は終了になるのかを設定すると、
相手にもゴールがわかりやすいので集中状態になりやすいです。

・できる限りすぐにフィードバックをする。

もしその仕事を終了して、提出してくれたとしても結果がどうだったのかを
知ることができないと良かった点や改善点がわかりません。

そうすると、工夫する点がいつまでたっても分からないので、
ただ与えられた仕事をこなすだけの単純作業になってしまいます。

ですので、できるだけすぐにフィードバックをしてください。

・能力を見極めて、少し頑張ればできそうな仕事を与える

これは、あなたの方が経験や知識があるからこそできることです。

新人や部下にとっては、自分の能力がどれくらいあるのかを理解するの難しいです。
ですので、能力に応じて適切な仕事を与えてください。

そうすれば、カンタンすぎて退屈にもなりませんし、
難しすぎて不安になることもありません。

ただ、少し難しい内容を与えるので、なかなか思うようにいかないこともあります。

その時は、すぐに質問をしてもらって方向修正をしてあげると良いでしょう。

フィードバックにもなるので、フロー状態に入りやすくすることができます。

5フロー状態に効果的なトレーニングって?

フロー状態に入りやすくなれば、仕事や勉強の効率が上がるので、
集中力を鍛えるのに効果的なトレーニングを知りたいという方もいると思います。

フローになっている人のトレーニングを参考にするとしたら、
スポーツ選手を思い浮かべるかもしれません。

しかし、プロアスリートがやるようなトレーニングをするには、
ジムに通ったり、メンタルトレーニングをする必要がありますよね。

仕事をしながら、このトレーニングをするのは、
身体的にも、時間的にもかなりハードだと思います。

それに、プロスポーツ選手は体を鍛えますが、
私たちが鍛えたいのは、集中力や思考力などの頭を使った力です。

できる限りカンタンに集中力を上げて、仕事のパフォーマンスを上げたいという方には、 「記憶術」をマスターすることをオススメします。

「なんで記憶術?」と思ったかもしれませんが、

オススメする理由は、以下の3つです。

①記憶アスリートはフロー状態になっている
②思考力や推論力が上がる
③スマホでトレーニングができる

5.1記憶アスリートはフロー状態になっている

記憶力を競うメモリースポーツという競技をご存知でしょうか?

この競技に参加する、記憶アスリートの中には、
5分間に500桁以上の数字を覚えてしまう人もいます。

もちろん、普段から記憶術を使う練習をすることで、
頭をフル活用するので、フロー状態に入りやすくなります。

また、テニスやサッカーなどのスポーツ選手の真似をするよりは、
頭を鍛えている記憶アスリートを参考にした方が、普段の仕事・勉強にも活かすことができます。

関連記事競技人数は驚異の10万人超え! 記憶力を競うメモリースポーツを正しく知ろう!

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5.2思考力や推論力が上がる

記憶術をマスターすれば、もちろん記憶力は上がります。

しかし、その他にも、

・情報処理能力
・推論力
・思考力
・集中力

などの能力も向上します。

その理由は、普段使われていない部分の脳が活性化するからです。

すでにお気づきかもしれませんが、向上する能力は仕事・勉強をする時には
間違いなく必要となる能力ばかりです。

フロー状態に入るトレーニングをしながら、
仕事をする時に基礎となる力も自然に身につけることもできます。

5.3スマホでトレーニングができる

スポーツ選手の真似をするなら、仕事帰りにジムに通って運動をするという
かなりハードなトレーニングをしなければいけませんが、

記憶術のトレーニングはスマホですることができます。

通勤中の電車の20分間や、昼休みの10分などのスキマ時間をうまく利用すれば、
普段の生活をするうえでの負担にはなりません。

ジムに通ったり、特別な道具を用意する必要もないので、
コストもかかりませんし、インターネットで検索をすればたくさんの
トレーニング方法が見つかります。

仕事や勉強の効率を上げたいという方は、 記憶力のギネス世界記録を持つ、記憶コーチの大野元郎プロが監修している、 下の記事をサラッと読んでみてください。

大野プロは、記憶力ランキング日本一の実力者が、丁寧に解説してくれています。

関連記事古代ギリシャから天才たちに受け継がれている究極の記憶術『場所法』とは?

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6まとめ

極限の集中状態の「フロー」についてご紹介しました。

一般的に、フローやゾーンは普通の人には入れないと考えられていますが、
誰でも入れるということはお分かりいただけたと思います。

フローに入るための3条件をクリアして、
ぜひパフォーマンス能力を劇的に向上させてください。

また、フローに入っている時は楽しいと感じることが多いです。
アーティストが寝食を忘れて、活動に没頭しているのが楽しくて仕方ないからです。

もし、仕事や勉強をもっと楽しくしたいという方には、
少しでもフロー状態に入れるようにスマホで「記憶術」を練習してみてください。

仕事に必要な能力も向上するので、一石二鳥です。

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この記事を監修してくれた記憶コーチ

大野 元朗プロ
記憶の学校 代表
大野 元朗プロ
(おおの もとろう)

『最も多く記憶したオセロ盤の数』におけるギネス世界記録保持者

2015年:記憶力国際資格”IMM”取得
2016年:記憶力日本選手権優勝
2017年:記憶力世界選手権 18位

“日本一記憶力が良い男”として、
TBSやフジテレビ、ラジオ局からの依頼が絶えないメモリーアスリート。
世界記憶力選手権にも出場を果たし、2017年にはギネス世界記録を樹立。

その他にも記憶術を用いて各自の目標を達成し
人生を豊かにさせるための講演活動や指導を
行っているメモリー教育のトップランナー

【TV出演歴】
・フジテレビ『めざましテレビ-キラビト-』出演
・フジテレビ『10ミニッツ』 
      
・TBS 『ピラミッド ダービー』出演
・日本テレビ『シューイチ』